決算までできる方であれば、法人税の申告書作成まではあと一歩です。この拙文が、あと一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
ここでの話は、申告書全体の仕組みが中心です。個々の処理方法が解っても、全体の仕組みが理解できなければ、いつまでたっても申告書の作成(完成)ができないからです。申告書の書き始めから完成までを、中小企業
K社 の事例
(資本金2千500万円の普通法人、事業年度は令和6年4月1日~令和7年3月31日)としています。一通り自分で書いてみることが理解への早道だと思いますので、一貫した事例としました。
決算と申告書作成との関係、還付税の処理についてはやや詳しく説明しています。この点を説明している解説書が少ないためです。
〔お断り〕
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「組織再編成税制」「グループ通算納税」などは、入門講座で扱う内容ではありませんから、この部分には触れていません。 |
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法人事業税の外形標準課税は、資本金1億円超の法人が対象ですから、ここでは触れていません。 |
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解説文中や別表表記で「法人税」「法人税等」としている箇所は、適宜「法人税・地方法人税」と読み替えてください。 |
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「適用額明細書」については、
別項 をお読みください。 |
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