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還付請求額が生じる場合の申告書の書き方


(株)S社の事例で、具体的な金額を挙げて説明していきます。当期が欠損である以外、申告調整事項は通常の場合と同じです。

■ 当期損失金と損失金の処理

期首現在の利益剰余金は、次の通りです。

前期繰越利益

852,650

利益準備金

  1,256,500

別途積立金

 6,500,000

当期は赤字決算となったため、これらを取崩して補填することになりました。

処      分

前期繰越利益

852,650  

 

別途積立金取崩

4,976,942  

 

当期損失金

-5,829,592  

0   

次期繰越

 

 

0   

■ 別表4の当期損益欄を記載する

■ 別表5(1)期首欄に繰越額を記入し、損失金処理額を該当欄に記載する

別表5(2) 〔 租税公課の納付状況 〕 と申告調整

確定税額欄以外の記載方法は、通常の場合と全く同じです。

●当期は赤字のため、確定税額の未払計上(納税充当金の繰入)額は地方税の「均等割」の確定申告分だけです。

■ 別表4と別表5(1)の処理

損金経理した法人税・住民税の中間申告額を加算しています。

その他仮計までの申告調整は、通常の場合と同じです。

納税充当金の当期「増」はありません。

その他仮計までの申告調整は、通常の場合と同じです。

その他仮計までの申告調整の説明は省きます。


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