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【当期損益と利益処分/別表5(1)の繰越記入】


 

準備するもの

●当期損益額が判るもの(決算書)  ●利益処分案  ●前期の申告書 [ 別表5(1)]

 

ここからは、(株)S社の事例で、具体的な金額を挙げて説明していきます。

なお、S社の資本金は 1,000万円で、当期は令和5年4月1日~令和6年3月31日です(会計期間については適宜読み替えてください)。

■ 当期損益と利益処分

当期の確定損益(利益)と、利益処分(予定)額を確認し、この額を別表4と別表5(1)に記載します。

未処分損益

前期繰越利益

852,650  

 

当期利益

8,962,592  

9,815,242   

 

処      分

 

配当金

4,500,000  

 

利益準備金

400,000  

 

別途積立金

4,000,000  

8,900,000  

次      期

 

 

915,242  

■ 別表4の当期損益欄を記載する

総額欄には当期利益金額を記載します。留保金額は(8,962,592 - 4,500,000 = 4,462,592 )

■ 別表5(1) 期首欄に繰越額を記入し、利益処分額を該当欄に記載する

前期の別表5(1) 「翌期首現在利益積立金額」 欄を 「期首現在利益積立金額」 に転記します。未納法人税等の各欄は前期の確定税額ですが、利益積立金額から控除される項目なので、いずれもマイナスの金額で記載します。

利益処分によって増加する金額を「当期の増減」の「増」欄に記載します(利益準備金及び別途積立金)。繰越損益金は、繰越分を「減」に当期分を「増」欄に記載するのが一般的な記載方法です。

 


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