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損益分岐点

損益分岐点 … なにやら難しそうですが、要は「これ以上の売上なら黒字、これ以下なら赤字」の分かれ目です。

■ 損益分岐点の計算

これを計算するためには、固定費、変動費、粗利益率が必要です。

固定費

製造設備・店舗設備など、売上高と直接の関係なく発生する費用です。

人件費はある部分までは固定費、それ以上は変動費の要素を持っています。

変動費

光熱費、消耗品費など売上高に比例して発生する費用です。

粗利益率

売上(販売)額−売上(仕入)原価=粗利益

粗利益÷売上(販売)額=粗利益率

160−110=50

50÷160=0.3125

下は、図で表わしたものです。

固定費と変動費の合計が総費用で、売上粗利額がこれを上回る部分が利益です。

売上粗利額の線の傾きは、変動費の線の傾きより大きくなっています。これが逆の場合は、永遠に黒字になりません。

売上粗利額(つまり売上高)が2倍になっても、変動費の増加は2倍未満に収まることが、利益の出る絶対条件です。

具体的な数字をあげておきますので、計算練習をしてください。

固定費

設備の償却費=1,000,000 固定的人件費=500,000 その他=300,000

合計=1,800,000

変動費

売上高の18%

粗利益率

31.25%

損益分岐点となる売上高を A とします。この時の粗利額は  A×0.3125

固定費と変動費の合計額が粗利額と一致しますから       1,800,000+A×0.18=A×0.3125

簡単な方程式ですから、すぐ解けるハズです。           1,800,000=0.1325A   A=13,584,490

売上高が 13,584,490の時は±0で、それを超える売上高の場合は黒字です。

では、売上高が 15,000,000の時は幾ら利益が見込めるでしょうか?

・粗利額 15,000,000 × 0.3125 = 4,687,500

・変動費 15,000,000 × 0.18 = 2,700,000

・利益額 4,687,500 − 1,800,000 − 2 ,700,000 = 187,500

■ 固定費の額が大きい場合/変動費の比率が高い場合

固定費の額が大きく変動費の比率が低い場合と、逆に固定費の額が小さく変動費の比率が高い場合を比べて見ましょう。ここでは、粗利益率は30%としておきます。

 

固定費の額が大きく変動費の比率が低い場合

固定費の額が小さく変動費の比率が高い場合

固定費

5,000,000

1,000,000

変動費

売上高の10%

売上高の25%

損益分岐点

5,000,000 +A × 0.1 = A×0.3

5,000,000 = 0.2A 

A = 25,000,000

1,000,000 +A × 0.25 = A×0.3

1,000,000 = 0.05A 

A= 20,000,000

売上高の変動による影響

 

損益分岐点はそんなに変わりませんが、左の場合は売上高によって急速に赤黒が変動します。右の場合はその逆です。左は製造業に、右は小売業・サービス業に多いパタンです。

 

 

 

製作・著作 (有)協進会  2003/12


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