報酬月額算定基礎届

社会保険（健康保険・厚生年金保険）の保険料の改定は毎年１回行なわれます。改定は９月からとなっていますが、改定のための資料を７月に作成して年金事務所（旧社会保険事務所）に届けます。

提出期間	７月１日～７月１０日
対象者	７月１日に在籍する、社会保険の被保険者全員（原則）
算定期間	４月１日～６月３０日の３ケ月間　（に支給した給与が対象です）
改定後の保険料	９月１日～翌年８月３１日の１年間適用されます（保険料の徴収は１月遅れです）。

【報酬月額算定基礎届：抜粋】

事業所整理記号			1
保険証の番号			被保険者の氏名		生年月日	種別	従前の標準報酬月額		従前の改定月・原因
報　　　　　　酬　　　　　　月　　　　　　額							報酬月額総計	適用年月	備考
基礎日数			金銭によるもの	現物によるもの	合　　計		平　均　額	修正平均額
							決定後の標準報酬月額		1
11			鈴木　太郎		5 350418	1	健　３６０	厚　　３６０
	4月	31日	389,000		389,000		1,181,500	１５９
	5月	30日	401,200		401,200		393,833
	6月	31日	391,300		391,300		健　３８０	厚　　３８０
									1
	4月
	5月
	6月

　で囲んだ部分（４行分）に１名記載します。この届出書には５名ずつ記載します。

生年月日 … 生年月日の頭の数字は元号です（明治⇒１、大正⇒３、昭和⇒５、平成⇒７）

種別

区　　　　　分	男　　子		女　子
区　　　　　分	非坑内員	坑内員	女　子
厚生年金基金の非加入者	1	3	2
厚生年金基金の加入者	5	7	6

給与の支給月 … 月末締めの翌月払いの場合でも、実際に支払われた月分とします。

基礎日数 …

給与の計算期間で日数を算定します。２１日から翌月２０日までが計算期間であれば、暦日数とは１日ずれることになります。また、日給者の場合は計算期間内の勤務日数、月給者の場合で欠勤控除があれば（計算期間の日数－欠勤日）が基礎日数です。

総計及び平均額 … 基礎日数が１７日以上ある月を対象とします。３ケ月とも１７日未満の場合は未記入とします。

修正平均額 …

算定期間中に遡って昇給（降給）が行なわれ差額が支給（減給）された場合は、算定期間以前の分を差引いて計算します。

〔例：３月昇給の実施予定が５月になったため、５月に４月分の差額が加算された場合〕

昇給前： 245,000円

昇給後： 267,500円（昇給 22,500円）

４月支給額： 267,500＋ 22,500＝290,000円

５・６月支給額： 267,500円

４月～６月

●総計　　　　825,000円

●平均　　　　275,000円

●修正平均　267,500円

備考欄に次の項目を記載

します。

●遡及支払額 22,500円

●昇（降）給差 22,500円

●昇（降）給月 ○年３月

決定後の標準報酬月額 … 記載が必要か不要か、都道府県によって異なるようです。各自ご確認ください。

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【報酬月額変更届】

多くの企業では、毎年春（４月或いは５月）に人事異動や給与の改定が行なわれていますが、個々人についてはそれ以外の月に行なわれることもあります。

社会保険料は、被保険者の３ケ月間の平均給与額をもとにして算定されていますから、給与額に変動があった場合で次の３つの全てに該当する場合は「報酬月額変更届」を提出して、保険料を改定します。

●

「固定的賃金」に昇給や降給で変動があったこと。固定的賃金とは、残業手当や精・皆勤手当など勤務実績によって変動しない部分です。

●

「固定的賃金」が変動した後の３ケ月の平均給与額に相当する「標準報酬月額」が、それ以前の「標準報酬月額」より２等級以上の差になること。

「固定的賃金」の変動だけでは２等級以上の差にならない場合でも、「標準報酬月額」が２等級以上の差になればこの条件は満たされます。

●

３ケ月間のどの月も、支払基礎日数が１７日以上あること。

なお、標準報酬の上限・下限の人の場合は１等級の差でも月額変更をします。

提出期間	３ケ月目の給与の支給後、速やかに
改定後の保険料	改定月の１日～翌年８月３１日の間適用されます（保険料の徴収は１月遅れです）。

【報酬月額変更届：抜粋】…記載方法は報酬月額算定基礎届と同じです。

事業所整理記号			1
保険証の番号			被保険者の氏名		生年月日	種別	従前の標準報酬月額		従前の改定月・原因
報　　　　　　酬　　　　　　月　　　　　　額							報酬月額総計	適用年月	備考
基礎日数			金銭によるもの	現物によるもの	合　　計		平　均　額	修正平均額
							決定後の標準報酬月額		1
11			鈴木　太郎		5 350418	1	健　　３８０	厚　　３８０
	9 月	31日	446,800		446,800		1,346,100	１５１２
	10月	30日	451,300		451,300		448,700
	11月	31日	448,000		448,000		健　　　４４０	厚　　４４０
									1
	月

【賞与等支払届】

賞与（年４回以上支給されるものは該当しません）の支払いがあった場合は、社会保険被保険者各人の支給額を「賞与支払届」に記載して提出します。また、総括表も作成して添付します。

【賞与等支払届：抜粋】

			賞与支払年月日
			１　５　０　７　１　０
事業所整理記号	○○□□□	社労士コード			賞与支払予定年月	平成　１５年７月
被保険者整理番号	生年月日		賞与支払年月日	賞与額（合計）	被　保　険　者　の　氏　名		種別
					通貨によるものの額	現物によるものの額
10	5421005			６２５	鈴木　一郎		１
					625,800　円	０　円
同じ内容で、１０名連記します。

被保険者欄の「賞与支払年月日」は、上段の「賞与支払年月日」と異なる場合にだけ記載します。

社会保険事務所に届け出ている支払予定年月を記載します。

生年月日の頭に、明治 … １､大正 … ３､昭和 … ５､平成 … ７を付けて、７桁にします。

「通貨によるものの額」＋「現物によるものの額」を、1000円単位で記載します。ただし、合計額が1000円未満の場合は「０」、1千万円以上の場合は「9999」と記載します。

注意点 … 賞与支給額のない人は「０」で届け出ます。

次の区分を記載します。

厚生年金基金未加入者	非坑内員	男子	1
	非坑内員	女子	2
	坑内員	（男子）	3
厚生年金基金加入者	非坑内員	男子	5
	非坑内員	女子	6
	坑内員	（男子）	7

【総括表：抜粋】

事業所整理記号	事業所番号
○○□□□	×××××
賞与支払予定年月	賞与支払年月		支給・不支給
平成　１５年７月	1　5　0　7		支給０、不支給１
賞与を支給した被保険者数	賞　与　支　給　総　額
1　8	5 4 2 7 0 5 0 円				←総額を記載
賞与不支給の場合は、記載しません。
被保険者人数
2　1
賞与の名称	変更前の賞与支払予定月				変更後の賞与支払予定月
賞与、夏季賞与、年末手当など	1	2	3	4	5	6	7	8
					現在の予定月を変更した場合